🌱水土浄化システムとは?

水土浄化システムは、上下水道が未整備の場所でも利用可能な、
自然の力を活用した循環型浄化技術です。

トイレなどの生活排水を多段の土壌層によってろ過・浄化し、再び洗浄水などとして再利用できるレベルの水質まで回復させる、持続可能な衛生インフラです。

水土浄化システムの特徴

特徴① 多段土壌層–自然浄化力を活かした高性能システム

自然由来の土壌ろ過層により、有機物や臭気を強力に分解・除去

BOD10ppm以下の高い浄化能力(修景用水レベル)を実現

悪臭の発生を抑制し、快適な使用環境を維持

太陽光発電や蓄電池の搭載によりゼログリッド化が可能
 ➡ 災害時や停電時でも安定稼働し、緊急時の衛生確保に対応

小型かつ耐久設計のため長期的な使用が可能な構造で、交換頻度も少ない

特徴② セパレート式ユニット構造–フレキシブルな導入・設置

分割式のモジュール設計で、設置・移設が容易

仮設トイレとの連携利用や既存インフラとの組み合わせも可能

使用規模や用途に応じてユニットの増減設が簡単に対応できる

再配置・搬送がしやすく、イベントや災害現場での展開に最適



水土浄化システムの活躍シーン

「上下水道が整っていない場所」や「災害などでインフラが機能しない状況」で、
安全で持続可能なトイレ環境を提供できる場面全般で活躍します。

たとえば、こんなシーンで。

災害対応・防災拠点
避難所、公園、仮設住宅等の緊急時衛生確保
インフラ未整備地域
離島・山間部・農村など水道整備の難しい地域
一次産業・野外現場
農場、林業地、建設現場など屋外・仮設利用
イベント・観光施設
キャンプ場、フェス、エコツーリズム拠点など環境配慮型観光地
公共施設・教育現場
仮設校舎や地域拠点の衛生強化・BCP対策

共通する導入メリット

上下水道・汲み取り不要の独立型

設置・移設が容易なセパレート構造

災害時でも稼働するゼログリッド対応

環境にやさしく長期使用可能



水土浄化システムの優位性について

水土浄化システムの優位性について

土壌の濾過、吸着、生物分解(微生物の働き)を利用した「水土浄化システム」は、独自の技術により、約1日で大量の汚水を綺麗な水へ再生することが可能な処理装置です。

  • 1

    小型で高い処理能力

    5人~数百人対応の様々な規模の装置を小スペースで提供します。

  • 2

    最低限のメンテナンス

    年4回の保守点検、年1回の活性炭交換と汚泥汲み取りを行います。

  • 3

    循環再利用により上水を削減

    トイレ汚水を再利用するため、給水の必要はありません。上下水道料金も削減できます。

  • 4

    設置工事もスピーディー

    車両で運搬できるコンテナ設計なので、災害時には車載でも使用でき、現地での設置工事が簡単です。

  • 5

    河川に放流できる修景用水基準まで浄化

    トイレ汚水の再利用の他に、散水や清掃など中水利用としても再利用可能です。

圏別微生物生息数

下水処理場や浄化槽、また水土浄化装置に流れ込む有機物の分解処理は、ほとんどが酸素と微生物の働きによるもので、こうした微生物が最も多く棲息しているのが「土壌圏」です。土壌圏に棲息する微生物は、適当な条件(養分・棲みか・空気等)を与えると爆発的に増殖します。

  • 水を浄化する微生物の働き 水を浄化する微生物の働き

    汚水が浄化されるのは、汚水が土壌の間隙を流下する際に、濾過・吸着・凝結といった作用によって、土壌内に保持された有機物を微生物がエサとして取り込み、水や炭酸ガスなどの無機物に変化するからです。
    土壌による汚水処理法が他の処理法に比べて処理水質が優れ、汚泥の発生量が少ないのは、圧倒的数の土壌微生物が活発に活動することで、浄化の主役を担っているからです。

  • 日量 1t 処理の場合の必要面積

    土壌による浄化には様々な方式がありますが、処理量や設置面積には大きな違いがあります。日1t処理あたりの設置面積は、毛管浸潤トレンチ法では20m²、従来のエコトイレでは10m²、水土浄化システムでは0.33m²で、水土浄化装置は非常にコンパクトであることが分かります。

多彩な導入メリットだけでなく高い社会性も発揮します

循環の仕組み(処理フロー)

排水元から原水槽⇒水土浄化装置を経て、修景用水基準まで高度処理された水は、トイレ洗浄水はもちろん、草木への散水などに利用でき、理想的な水の循環システムを実現しています。

循環の仕組み(処理フロー)
圏別微生物生息数

土壌ブロックの働き

水土浄化装置の心臓部である土壌処理槽は、通水層、土壌ブロック層、散水管、散水層、散気管から構成されます。この土壌ブロック層は、多様な性質を持つ素材を混合して充填した土壌ブロックをレンガ状に積層したものです。 土壌処理槽の中に散気管を設置し、土壌処理槽内への送気を行うことで、好気性微生物が活発に活動できる環境をつくっています。
土壌処理槽の処理能力は高いので、設置面積が小さくなります。

土壌処理槽 断面図 B

土壌処理槽は、原則3系列以上の構成になっており、交互に運転されます。流入量の多いときは、全系列を運転することも可能です。

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土壌ブロックとは?

土壌ブロックとは?

水土浄化システムでは浄化能力に優れた土壌素材を混合して土壌ブロックを形成し、これをレンガ状に積層します。
土壌ブロックは、マサ土・腐植土・粒状炭・軽石を混合し網状の容器に充填したものです。水鵜が通りやすい通水層と土壌ブロックを交互に積み重ね、重力で汚水を浸透させ浄化します。

草木に散布できる修景用水基準まで浄化

草木に散布できる修景用水基準まで浄化

水土浄化システムの処理水質は修景用水基準をクリアしており、無色無臭のきれいな水になります。トイレの洗浄水として問題なく再利用できる水質まで浄化されます。 実際の環境では、BOD260ppmのトイレ汚水が前処理槽で20~40ppmになり、さらに土壌処理槽で3~5ppm以下になります。

集水槽の働き

水土浄化システムで生成されたきれいな処理水は、そのまま河川に放流することができます。

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